あと あと のあと 2015年 2月

2.28
 18日に紹介した「雪炎」は、JR津田沼駅の近くの本屋さんで買った。
 平積みにしてあったそいつに、なぜか引きつけられたためだ。
 馳星周の作品にはまっていた時期もあったが、その暴力の表現がどぎ
 つかったため、いつの間にか手にしなくなっていた。
 しかし、睡眠時間を削りながら「雪炎」にのめり込んだので、その勢いで
 彼の著書を2冊購入してみた。
 ところが「ラフ・アンド・タフ」は、血が流れ、肉片が飛び散り、骨が砕け
 るというおぞましさで、そのあと「帰らずの海」で少しだけ口直ししたけれ
 ど、今の私のテンションでは、どうにもなじめないストーリー展開だった。
2.27
 ・須坂市の80代女性宅に息子をかたり、「未公開株を買って500万円の損をし
  た。いくらなら出せる」 「チバという者が取りに行く」 などと複数回電話し、現
  金100万円をだまし取ろうと・・・・。

 ・上田市の80代男性が息子を名乗る男から未公開株などで損害を出したなどと
  言われ、現金320万円をだまし取られた・・・・。

 ・長野市の80代女性が、を名乗る男からの電話で小切手をなくしたなどと言
  われ、現金150万円をだまし取られた・・・・。


 これは、信濃毎日新聞の、25日版に載っていた記事だ。たった一日でこれだけ
 の事件があり、警察に届け出ないものも含めると実際の5~6倍にも及ぶという
 から、ものすごい頻度で発生していることになる。

 警察が詐欺グループから押収した名簿には、「訪問販売で高額商品を購入した60歳以上の人」 「訪問販売の布団
 購入者」 「高額宝石購入者」などがあった。さらに「留守」 「1人暮らし」 「最初は無愛想だがしばらくすると話に乗
 ってくる」など、電話をする中で得た
情報が書き加えられていた。
 「オレオレ詐欺」といっても息子の名前はもちろん、いろいろな
情報が知られていると思った方がいい。こちらの情報
 を知っているからといって、息子や公的機関の人間だと信用してはいけない。
  (毎日新聞・全国版 2015.2.26号)

 ウェブサイトの目的のページにログインするためには、IDとパスワードを入力しなければならないのが一般的だが、
 中には「秘密の合い言葉」といって、「母親の旧姓は?」とか「好きなアーティストは?」とかいった設問があり、それ
 に自分なりの回答を入力しておくものがある。
 これを応用して、子どもや孫と「秘密の合い言葉」を設定しておくのは対策にならないだろうか。前に見たテレビで、電
 話をかけてきた犯人に、「猫の名前」をしつこく聞いて、撃退した例があった。 

2.26
 長野県の飯田保健福祉事務所は、飯田市で23日にスギ花粉の飛散開始
 を確認したと発表した。例年に比べ1日早く、昨年より6日早いという。
 年初から、かかりつけ医が処方してくれた抗アレルギー剤を飲むのは3年
 目。半年前からは、カルピスのL-92乳酸菌「アレルケア」を飲み始めた。
 今までにもいろいろなことを試みているけれど、症状が軽くなったという自覚
 はない。せめてできることは、なるべく屋外に出ず、外出するときはマスクを
 着用するくらいだろうか。
 これだけ医学が進歩している現代なのだから、本当は花粉症を軽くする薬
 は開発されているのだけれど、一大市場のこの時期を逃さないために、発
 表を控えている製薬会社の陰謀なのではないか、なんてことを勘ぐりつつ、
 今年も憂鬱な季節が到来したのです。 

2.25  
 子どものころのお風呂は、土間にイラストのような風呂釜をそのまま据
 え付けて、火を焚く部分だけトタン板で囲っていた。
 浮かんでいる木製の板を踏みつけると沈んで底板になる、五右衛門風
 呂
というやつである。
 煙突を付けてあったかもしれないが、薪を焚いた煙がそのまままわりに
 立ちこめるから、目にしみて痛かった。
 このお風呂に、1週間に1回入れればよかったくらいで、毎日入らなけ
 れば気持ちが悪い今とは、隔世の感がある。
2.24  
 慰安婦問題が表面化して20年が経つのに、いまだに慰安婦問題は解決していません。
 
慰安婦問題への理解や解決の方法が変わらなければ、慰安婦問題は永遠に解決しな
 いであろうことは、断言できます。そして日韓関係は、いま以上に打撃を受けることにな
 るでしょう。
 いま韓国の支援団体と政府はこの問題について、「法的責任」を認め、そのための措置
 を取るよう日本に要求していますが、50数人が存命の元
慰安婦の中には、実は異なる
 意見を持った方々がいます。しかしそういった声はこれまで聞こえてきませんでした。<
 違う声>があったとすれば、これまで私たちはなぜその声を聞くことができなかったので
 しょうか。
 これまで聞こえてこなかった、<違う声>は、実は元
慰安婦の方々だけではなく、支援
 団体、さらには学者にも当てはまるのです。韓国はもちろん、日本の支援団体や学者な
 ど関係者にとっても、これまで
慰安婦問題の主流となっている理解や常識と異なる声を
 あげることは、それほど自由にできることではありません。攻撃にさらされることを恐れて
 の自己検閲が働くためではないでしょうか。そして
慰安婦問題が解決できないのは、そ
 うした多様な声を共有できていなかったことにも原因があると思います。
 
慰安婦問題を解決するために何よりまず必要なのは、そうした様々な声を知ることです。また、その声を聞いて考え
 たことを思うままに語ることです。
慰安婦問題は、わたしたちが思う以上に複雑な問題であり、しかも問題発生後、長
 い時間が経つにつれ、さらに複雑にこじれてしまっています。そうした複雑な問題への認識や意見が双方に一つず
 つしかないのは、むしろおかしなことではないでしょうか。


        「帝国の慰安婦」   朴 裕河   から抜粋しました。   今日のAmazonランキング、34位です。

2.23
 1月21日から1月25日まで、TOKYO DOME CITY HALLで開催された「AKB48リクエス
 トアワー セットリストベスト1035 2015」で、高橋みなみのオリジナル曲 「Jane Doe
 」が堂々の3位に入った。
 このイベントは、AKBグループの曲を含めてた1,035曲に対して、リクエスト曲を投票して
 順位を決めるもの。投票期間は11月25日から12月22日までだったから、高橋みなみ
 引退を表明してから約2週間で、「ファンが後押しをしてくれて」これだけの票を集めたこと
 になる。
 秋元康は、「AKB48とは高橋みなみのことである」と言っているが、もしかすると、今年の
 選抜総選挙で、高橋みなみが1位になるなんてことがあるかもしれない(?)。

2.22
 風邪がどこまで抜けたのかはわからないけれど、相変わらず背中がぞもぞもして、身体がぐうたら
 を要求している。
 お昼ご飯を食べたあと、ちょっと横になろうかとベッドに入ったところ、うとうとしながらの状態が、4
 時ころまで続いてしまった。 そして、「何もしなかった」あとのむなしさに包まれている。
 午前中は、庭に散らばっている柏の葉っぱを拾い集め始めたのだが、がパラついてきたからや
 めた。その小雨が午後まで続いていたから、結局外には出ることができなかったことだけが救いだ。

2.21
 先週積んだ耐火レンガの2段は、思ったよりも固まっていた。
 今日は、3段目との間に、ステンレスの網を入れた。どれくらい熱に耐える
 かはわからないけれど、灰を搔き取るためにゲタを履かせたものだ。
 相変わらず耐火セメントは扱いにくくて、メーカーに問い合わせたところ、少
 し柔らかめに捏ねればいいとのこと。しかしながら、あまり作業性は向上し
 なかった。
 ちょっと前に詰めたばかりの、まだ柔らかい部分にこすりつけようとしてもは
 がれてきてしまうのだから、手の施しようがない。
 だから、レンガの水平と垂直を正確に出すことは、もうあきらめている。

2.20
 九州の福岡県に住んでいる製本のお師匠さんが、1年前に白内障手術をする
 と言っていたことを思い出したので、様子をお伺いするために電話をしてみた。
 私と同じように、目薬で進行を遅らせていたが、いよいよ不都合が生じてきたの
 で手術に踏み切ったのだという。
 手術ではレンズを入れたのだけれど、水晶体は残っていて、濁ってきたらレーザ
 ー治療を施すことができるそうだ。それが健康保険適用内だというから、手術にも
 いろいろな方法があるのだろうか。
 視力はどのくらいだったのですかと訊いたところ、0.0いくつだったそうだから、ま
 だ免許証がメガネなしでも更新できている私など、緊急性がないのだろう。
 ただ、彼の言うのには、メガネなしでもものがはっきり見えるようになったから、生
 活がすこぶる快適になったとのことだ。

2.19  
 電子書籍を世に出す場合は、データを ePUBに変換しなければならない。 ePUBは、タブ
 レットでもスマホでもパソコンでも見られるように、画面の大きさに合わせて、テキストがその画
 面に収まるように、自動的に調整する機能がある。
 ということは、元になる文書の表示と、同じように見せることができないわけだ。この間、一太
 郎のジャスト・システムと何回かやりとりをした結果、そのことがわかった。
 書籍の中に占める電子書籍の割合は6%程度で、そのほとんどがコミックだという。それでも
 電子書籍に挑戦したい理由は、紙の本に比べて制作費用が安く上がり、印税もケタ違いに大
 きいことだ。ただ現状では、実現させるためにはいろいろな大きな壁が立ちはだかっている。
2.18b  
 「森田さんはいつを読むのですか?」とよく訊かれるけれど、毎日、就寝前の1時間を読書
 あてているのです。
 ベッドに横になって読み始め、あと5ページくらいで区切りになるなと思われるころ、睡眠導入剤
 を飲みます。そうすると、スムーズに眠りにつけるのです。
 ところがこの「雪炎」の場合はついついのめり込んでしまい、気がつくと1時間半も経っていたり
 するので、これは明日やばいなと思って、そこで渋々中断する日々でした。
 バイオレンスものを得意とする馳星周にしてはおとなしい、原子力村を舞台にした作品です。
 「雪炎」は「SETSUEN」と読みます。
2.18a  

 土・日は、チビ達のお子守りの一端を担っているのだが、保育園からもらってきたような咳をして
 まとわりついてきたりするものだから、どうやら彼らから風邪をもらってしまったようだ。
 症状は、熱っぽくて鼻水が出て背中がぞもぞもするし、何よりからだがだるくて気力がわかない。
 今日は移動日だったから、朝から午後3時頃まで、布団の中でだらだらして過ごした。しかしな
 がら、症状が改善される兆しは全くない。
 お嫁さんの話によると、これからが出るようになる展開だというが、はたしてどうなることか・・・
 ・・。
 
2.17
 プライバシーマーク制度を管理している、(財)日本情報経済社会推進協会のウェブサイトに、「個人
 情報保護マネジメントシステムに係る代行を謳う事業者の利用について
注意喚起)」という文が掲
 載されている。 その趣旨は下記のようなものだ。

 ① 個人情報保護マネジメントシステムに係る代行を謳う事業者等」にPMSの構築から運用に至る
             活動及び付与適格性審査に係る申請・改善報告対応等を「丸投げ」している事業者が散見され
             ている。
 ② 代行業者を利用される事業者各位においては、代行業者が提供・作成する運用方法、様式・記録等を最適化す
   ることなくそのまま使用したり、代行業者を現地審査時に同席させ改善報告書の作成まで対応させる等、自らの
   事業の実態に即したPMS運用が行えていない事実が多く見受けられた。
 ③ このようなPMS運用は、当制度でいう「事業者自らが責任をもって運用する」PMSの趣旨に沿うものではない。


 私が昨年の講演で訴えた内容の一部もこれで、「ISOの面倒な作業全て請負います」というあり方を問題にしたわけ
 だ。企業が「何もやらない」マネジメントシステムなどあり得ないのだ。
 ただ、これはある面では、企業側が求めているニーズにそったものでもあるはずだから、きちんと機能できて、経営や
 業務の改善に役立つマネジメントシステムを構築し、それを運営していくお手伝いをするというのが、私の使命でもあ
 るのです。

2.16  
 外国には、「和」つまり「何が何でも話し合って妥協せよ」という思想はない。
 外国人だって「話し合い」はするじゃないかという反対意見が出てくるかもしれないが、日本
 
外国との根本的な相違点は、外国には「話し合い」では絶対に変更できない「原則」があるの
 に対し、
日本はそんなものはなく、双方が「合意」に達すればそれでいいとしていることだ。
 
外国は双方の原則をぶつけ合い妥協点を探るのに対し、日本は双方の感情が丸く収まるよう
 に、場合によっては原則を曲げることも辞さないことだ。


    「逆説の日本史 7 ~太平記と南北朝の謎~」   井沢元彦  から抜粋しました。
2.15  
 WOWOWでは「翳りゆく夏」、NHK・BSプレミアムでは
 「だから荒野」と、ふたつのドラマを掛け持ちしている。
 「翳りゆく夏」は意外な展開をみせたサスペンスだったか
 ら、見ていても最後まで息が抜けなかった
 「だから荒野」は桐野夏生の原作だから、予想を裏切られ
 るシチュエーションがあったりで、結構楽しめている。
 作品を作る人は多人数なのに、それを見るのは私一人だ
 から、追いついていくのがたいへんです。
 実はこのほかにも、WOWOWで放送されている、チェ・ジ
 ゥ主演の「天国の階段」全22話と、「誘惑」全20話を録画
 してあるのです。
2.14
 焼却炉のレンガ積みに手を付けた。
 事前にいろいろ調べたのだが、耐火レンガを積むのだから、耐火コンクリー
 ト
使わなければ意味がなくて、それは接着性が弱いことはわかっていた。
 実際に使ってみたところ、思った以上に難物だった。水でこねたあとレンガ
 の所に運ぶとすぐに乾いてしまい、粘りけもあるから扱いにくい。
 過去に、おじさんが軽石ブロックを積むところでアルバイトをしたり、おじいさ
 んの石垣積みを手伝ったりで、コンクリートの扱いには少なからず自信があ
 ったのだが、見事にはね返されてしまった。
 特に、レンガレンガの間の目地にうまく詰めることができなくて、今日は位
 置決めをしたあと、一段しか積むことができなかった。
 普通のコンクリートの場合は、砂利や石にうまくなじむのだが、耐火コンクリートはそうではないから、明日どうなって
 いるかが不安だ。花粉が飛び始めて鼻がムズムズするし、この作業はかなりてこずりそうだ。

2.13
 今日の、民生児童委員の例会の研修テーマは、「児童虐待」についてだった。

 虐待の定義は、親はいくら一所懸命であっても、その子をかわいいと思っていても、子ども側
 にとって有害な行為であれば
虐待なのです。我々がその行為を親の意図で判断するのでは
 なく、子どもにとって
有害かどうかで判断するように、視点を変えなければなりません。
 保護者の中には、暴行や体罰等を「しつけ」と主張する場合がありますが、これらの行為は、
 子どもにとって効果ないばかりか
悪影響をもたらすもので、不適切な行為だと認識すべきで
 す。


 これは企業活動の「CS (Customer Satisfaction)= 顧客満足」つまり、すべてがお客様とその期待から始まるとい
 う考え方のもとに、お客様に満足していただくために、何をどのように提供していくのかを考え、それを達成するた
 めの仕組みを作りあげる活動と同じだということです。 

2.12
 秋葉原の、マグロ料理専門店に連れて行ってもらった。
 東京の坪単価は高いから、ぎゅうぎゅう詰めの居酒屋で、
 それも予約をしていないと入れないという。
 田舎に比べて、東京の景気はいいなあと思いながら、飲
 めもしないのに冷酒のおつきあいをした。
 みなさんと別れたあと、JR秋葉原駅から東横インのシャト
 ルバスに乗ったのだが、おりるホテルを間違えてしまった。
 フロントでいくら探しても私の名前はなく、検索してもらった
 ところ、別のホテルだということが分かった。
 そこは歩いても行かれる距離だからと、地図を渡してくれ
 たのだが、極めつきの方向音痴の私は、そこまでたどり着
 くことができなかった。
 どうしたらいいものかと、ボーッとしている頭脳を働かせた結果、これは原点に戻るしかないという結論になり、JRの
 浅草橋駅まで行き、お目当てのホテルに帰ってきたところです。
 私の場合、人生の中で、このような「ムダ」な行動が結構多いのですが、それは自業自得なのです。 

2.11
 「深夜食堂」が、「ビックコミックオリジナル」に連載されていたことも、2009
 年から昨年秋にかけて、テレビドラマのシリーズとしてとして3回も放送され
 たことも、全く知らずしてこの映画を観た。
 映画は、3つのテーマによるオムニバス形式で、主人公は食堂のマスター
 である小林薫であるはずなのに、その存在感をほとんど感じない不思議な
 作品だった。
 映画に限らず、黒子に徹しながら、物事をコントロールするというのが、マネ
 ジメントにおける、ひとつの理想のかたちだ。

2.10  
 今年の目標の一つは、担当地区に対して、「民生児童委員だより」を毎月発行しようとい
 うもので、これがNO.3になります。
 発行する直接の動機は、普段地元にいないことが多い私に、できることは何かと考えたと
 き、全戸配布の印刷物によって、いろいろな情報を伝えることでした。
 もう一つの背景としては、自分自身が知らなかったことが多かったので、こうすることによ
 って知識を深めていきたかったのです。
 例えば、「社会福祉協議会」という組織の、成り立ちや機能なんか、全く知らなかったわけ
 です。だから今回のテーマとして取り上げてみました。
 したがって、この行為は、自分自身の知識のレベルの低さをさらけ出すことでもあり、自分
 に対する教宣活動でもあります。 次号のNO.4は、「介護保険」を取り上げる予定です。
PDF版です。
2.9  
 去年から拾い始めた田んぼの土手の小石。このままにしておくと草が根を
 張れないため、土手が崩れてきてしまい、草刈り機の刃も傷めてしまう。
 なぜこの時期に拾わなければなら
 いかであるが、草が青々と伸びて
 しまうと見えなくなってしまうことと、
 もうひとつは花粉が飛んでこないこ
 と。だからこんな寒い日に屋外の
 作業をしなければならないのです。
 今日は、約2時間で、これだけの
 小石を拾いました。       
 今週の週末は、ぼつぼつ耐火レンガ積みを開始しないと、花粉が襲来して
 きそうです。

2.8  
 今頃になって、昨年の夏に録画しておいた「おやじの背
 中
」を観ている。
 日曜劇場の全10話を、岡田惠和、坂元裕二、倉本聰、
 鎌田敏夫、木皿泉、橋部敦子、山田太一、池端俊策、井
 上由美子、三谷幸喜といった、そうそうたるメンバーが脚
 本を担当しているのだ。
 父親は我が子に、背中を見せるしかないと思っていたけ
 れど、それにどう反応してくれるかは、また別の問題だ。
2.7
 新日本プロレスの試合を、会場に行かずに見るには、ス
 カパーの有料チケットや、単独で料金を払っている「サム
 ライテレビ」を使っていた。そのためだけに、CSを契約し
 ていると言っても過言ではなかった。
 今の新日本プロレスは絶好調で、後楽園ホールのチケッ
 トは事前に売り切れてしまい、大きな会場の興行も、値段の高い席から埋まってしまうといった状況だ。
 そんな中で、新日本プロレスが、独自にネットを使った配信を開始した。有料チケットを購入すると1試合3,240円も
 かかるのに、「ニュージャパンワールド」は月額999円で、何試合も見ることができるのだ。すでに会員は、2万人に
 達したという。
 商売には浮き沈みがあるのが常だけれど、何年ぶりかのプロレスブームの実態は、新日本プロレスブームなのだ。

2.6
 先週のことになるけれど、「セカンド・オピニオン」として診察してもらった眼科医の見解を持って、それまで3ヶ
 月おきに検診を受けていた、市内の眼医者さんに行った。
 「他の病院で精密な検査をしてもらったところ、手術することを勧められた。私の白内障は、そんなにも悪くなっ
 ているのですか?水晶体はどのくらい濁っているのですか?」と問い詰めたが、明確な答えは返ってこないばかり
 か、相変わらず、「目薬を使って様子を見ましょう」と言うだけだった。そして、今までは3ヶ月というスパンで通院して
 いたのに、これからは半年でいいと言い出した。 これは、「問題」から逃げているとしか思えない。
 医術というのは、病気の症状に対応するだけでなく、患者の心のケアもしなければいけないと思っている。私が通っ
 ている歯医者さんなんかは、もういいと思うくらい丁寧に説明をしてくれる。だから、安心して治療をゆだねようと思う
 わけだ。
 この眼医者さんは、いろいろな人に聞いても評判が悪い。プロというのは、どんな職業でも、その道においては圧倒 
 的に秀でていなければならない。それは、技術的にも、人間的にも当てはまることだ。
 医者は、一度医師免許を取得すれば、よほどのことがない限り、それを剥奪されることはない。これだけ世の中の進
 歩のスピードが速いのだから、それに追従できない医師は、登録を取り消されるくらいの制度があってもいいのでは
 ないか。

2.5
 製造現場の効率だけを改善して、業績を一時的に回復させたとしても、それは見せかけ
 に過ぎないということです。企業である以上、製造現場は組織全体の一部にすぎません。
 設計、調達、物流、営業などの部門とお互いに切磋琢磨の火花を散らす
改革を断行して
 こそ、真の業績向上につながるのです。そのためには、過去の成功体験に縛られず、社
 内での仕事の進め方をゼロから見直すことが不可欠です。
 これは、口で言うのは簡単ですが、実行は難しいです。なぜなら、企業内でこれまで「常
 識」として信じられていた行為を
否定しなければならないからです。慣れきった仕事の仕
 組みを変えるには、一時的な苦痛も伴います。抵抗勢力も生まれるでしょう。
 しかし、この苦難を乗り切ることなしに、楽をして収益性を高めていく仕組みが会社に定着
 することはないと、確信しています。
 これこそが、真のパラダイムシフトです。その
成否は、会社の舵取りを行うトップの経営哲
 学
次第であるとも断言できます。
 私の指導哲学は、企業にハウツーを教えることではなく、このパラダイムシフトが起こるよ
 うな仕掛け作りを組織の中で行うことです。ですから、指導のプロセスで抵抗勢力とも衝突
 することが日常茶飯事です。


                      「トヨタ生産方式の逆襲」  鈴村尚久  文春新書  からの抜粋です。

 関根憲一先生が、何かの機会に、「鈴村さん」という名前を何回かつぶやいたことを覚えている。それは、もしかした
 ら、「トヨタ生産方式」を実行するキーマンであった鈴村喜久男氏、つまり著者の父親であったのではないかという、
 思いが強くなった。 でも、もうそれを確かめるすべはない。
 この本に書かれている内容の大部分が、私が実践していることとほとんど同じであることに驚いている。「トヨタ生産
 方式
」を他企業に展開している人は、もっと原理主義的な考え方だと思っていたから、著者に親しみを覚えています。

2.4
 円高が進行していた頃、国内の製造業は安い労働力を求めて、生産拠点を海外に移してい
 った。その結果、国内の製造業は空洞化現象を起こし、雇用を生み出すベースが失われてし
 まった。
 当時、1ドルが120円くらいになれば、国内で生産するメリットが出てくると言われていた。そ
 して、その値に近くなっている今、電機メーカーの間で、国内生産を増やす動きが広がってい
 る。 製造コストを抑えようとした海外生産のメリットが薄れているためだ。
 海外で販売するものまでは国内生産をする必要はないが、せめて国内で販売する製品については、国内で部品を
 調達し、雇用を確保し、生産活動を行える条件をまずは整えたいものだ。
 そうすれば、日本の経済も、活気を伴うものになってくるはずだ。

2.3
 私がまだ事務所を使っていたころに訪れたお客さんは、「本当に実行してい
 るんですね」とおっしゃられた。それは、私が仕事で、ムダを発見することを
 目的とした「整理・整頓」を唱えていたからだ。つまり、言っていることがぶ
 れずに、私生活でも実践していたということだ。
 二歳半になった舜クンは、保育園から帰って自宅に入ると、脱いだ靴を下
 駄箱に揃えて置き、ジャンパーとリュックをハンガーに掛けることを怠らな
 い。私が手伝おうとすると、「自分で!」と言ってその手を払いのける。
 「整理・整頓」なんて簡単なことだ。そのときにひとつずつの片付けを終了
 させ、決してためないことである。 トヨタ生産方式の「一個づくり」と同じで、
 それがいちばん効率がいいのだ。
 画像は、「整理・整頓」を実践している私のプライベートルーム(拡大なし)
 です。おじいさんの部屋にストーブを移動してしまったため、今年の冬は暖房抜きで乗り切ります。 

2.2  
 我が家は、南側に向いた傾斜地にあるので、冬は暖かく、雪が降ってもす
 ぐに解けてしまいます。
 昨日は、田んぼの土手に、フキノトウがあるのを見つけました。春はすぐそ
 こまで来ているのです。
 去年のブログを見ると、この時期、田んぼの土手の石を拾っていました。今
 年はことのほか寒さが身に応えて、そんな気になれないのですがなぜでし
 ょうか。
 それでも、ぼつぼつ、南天の葉を切り落とさなければなりません。
2.1
 今週の週刊朝日(2015.2.6)に、「の受験に口を出すな!」という記事が掲載されている。

  の受験 祖父母の心得 五箇条
    その一  子どもは子ども、       ~ 子育ての失敗はで挽回できません。
    その二  相談されなくても気にしない     ~ 教育のことは両親で話すのが一番。
    その三  勉強の進捗をに聞かない     ~ 塾や両親の「がんばれ」だけでヘトヘト。
    その四  合格時のプレゼントを約束しない   ~ 不合格=無価値と思ってしまいます。
    その五  受験直前に電話をかけない      ~ 不要なプレッシャーに。あとは祈るのみ。

 この内容は、受験だけでなく、日常の関わりのなかでも参考にしなければなりません。私は他人のことには干渉しな
 い方なのですが、いざとなると、そうなっていないことが多いかもしれないのです。
 「子育ての失敗はで挽回できません」というのは、かなりきつい指摘です。