あと あと のあと 2025年 6月

6.30b
 今日は「Mリーグ2025-26」のドラフト
 会議だった。

 「BEAST X」に東城りおが指名された瞬
 間、涙が出てきちゃった。
 2年ぶりの復帰です。

 私の貴重な時間を奪い取る「2025-26
 シーズン」は9月からスタートします。
6.30a
 芳野連合会長の共産主義への拒否感はどこからやって来たのか。
 
芳野友子が毎日新聞の取材に答えたところによると、勤務したJUKIには
 もともと共産党の影響を受けた労組があり、それに反発した従業員たちが同
 盟系労組をつくった経緯があった。

 
芳野の入社時にはすでに同盟系が多数を握り、そこでの組合活動を重ねる中
 で、共産党系労組とのそれまでの闘いの歴史や、議論をふっかけられた時の
 反論の仕方などを学習していったのだという。
 そんな経験から、共産系労組の活動をみると、「会社に混乱を持ち込むのか」
 とイヤな気持ちがするようになったと同紙では語っている。

 
芳野会長は、筆者と同世代。共産党組織の独善性は筆者も長年の記者経験で
 十分心得ているつもりだ。
 ただ、組合活動を革命に繋げようとしていた終戦時ならいざしらず、共産党
 にはもはや、共産主義社会を実現する力があるとも思えない。ただ、面倒く
 さい人たちなのである。
 そうした人々を包摂してこそ、真のナショナルセンターだと思うのだが、い
 かかがなものか。


  「反共と愛国~保守と共棲する民主社会主義~」 藤生 明 
                 中央公論新社 からいただきました。

 仕事の場に「政治」と「宗教」の話を持ち込むのはタブーだと言われているが、間違えてはいけないのは、それ
 らの話を「しない」のと「できない」こととは全く違うということだ。

 私は、「政治」や「宗教」の話に対してもオープンで、そのひとつを取り上げると政党の好き嫌いがあり、今の
 民民主党
が嫌いだ。
 これは、第二組合(御用組合) → 日本労働組合総同盟 → 民社党 → 国民民主党のような流れになっている背景か
 らだ。  若いときに実体験としてたたき込まれた価値観は、そう易々と変わるものではない。

 今回の「山尾志保里の公認取り消し」にはあきれた。
 これは、山尾氏本人が言っている「組織の要諦は仲間を裏切らないこと」で語り尽くせる。
 いったん公認したのなら、SNSでの「炎上」から、本人を守ってやるのが組織の基本である。
 
6.29

 1日に40本も採れる最盛期のキュウリを、他の夏野菜も追いかけています。

 ナスは樹勢が立派になり、たくさんの実を付けそうな気配。 トマトは、ミニのものから赤くなり始めました。
 
6.28
 
 どこから手をつければいいのだろうかというのが、今の野菜畑の状態。
 左はさつまいもの畝の間で、右はハウスの横の伸びきったたち。
 
 太陽光が強いから、土から剥がせばすぐに枯れてくれるのだろうけれど、日中は外に出るのを我慢している。
 
6.27
 生まれつきの猫背で、圧迫骨折で背骨が曲がり、さらには今回の手術のときの傷をカバー
 しようとするので、丸まりながら歩いている姿を見ると、ヨボヨボのおじいさんに見える
 かもしれない。

 体重は3kg減少し、手術からもう1ヶ月も経つのに、まだ60kgを切ったままだ。
 それも無理はない。 野良に出ればをビッショリかくことになるから。

 熱中症になりやすい陽気だから、朝は8時までが限度で、夕方は4時以降に外に出る。
 体力が戻ったかというとそうではなく、これは快復まで時間がかかりそうだ。

 改めて手術の説明書を見たところ、「膀胱と尿道を再吻合します」とあるから、一回切り離
 しちゃったのだろう。 尿の出方がおかしいのも無理がない。 
6.26b

 新日本プロレスの茅野大会。
 来年の1.4東京ドーム大会で引退する棚橋は、もう茅野に来るのは最後だからと、サービス満点のパフォーマン
 スでした。

 今日は会員限定の棚橋との撮影会があったのだけれど、4月に会員カードがデジタル化したときに更新していな
 かったため失効していて、残念ながらそれは実現しませんでした。
 
6.26a  
 長女からの父の日のプレゼントは耳栓だった
 今風な言い方は、「イヤープラグ」だそうだ。

 何で耳栓を希望したかというと、あずさに乗ったときに周り
 の人のおしゃべりがうるさくて、本を集中して読めないから
 だ。

 耳栓をオーディオメーカーが販売している理由が分からなか
 ったが、製品説明によると、「最大35dbの高い遮音性を
 実現。低音(振動音)だけでなく、高音(金属音)や突然の
 騒音にも効果がある」のだという。

 今日乗ったあずさの、私の前の席の男性二人は、新宿から甲
 府までしゃべりっぱなし。
 よくもまあそんなに話題があるものだ。
 せっかく買ってくれたのに、今日は耳栓を持っていなかったので、その効力を試すことはできませんでした。

6.25
     サボテン

   サボテンに花が咲いた
   濁りのない黄色い花が
   誰が予期しただろう
   あのトゲの生えた 緑の丸い物体から
   こんな花が顔を出すことを

   小さい体とおなじくらいの花を
   ふたつもかざして言っている
   物を外観で判断してはいけないと
   表面ばかり飾り 中身はからっぽ
   そんな人間が多い中で
   なんとサボテンの美しいこと  (1968年10月13日 18歳) 
6.24
 タチアオイを育てる面白さは、交配によっていろいろな
 が表れることにある。

 苗を購入して植えたのはもう何年も前のことになるが、そ
 のときは、赤とか白とかいった単純なのものだった。
 しかし今は、それらの中間が現れている。

 苗を植えたのは、畑の一角だったのに、それがあちこちに
 広がり、今や母屋を取り囲むようになった。

 が先端まで行き着く頃に、梅雨が終わると言われている
 けれど、もうかなり先端まで近くなっています。  
6.23
 共同通信の全国世論調査
   自民党は、物価対策として、所得制限を設けず1人当たり一律2万円を給付すると参院選公約に掲げまし
    た。
    子どもや低所得者世帯にはさらに上乗せして支給します。
    あなたは、国民に現金を給付することに賛成ですか、反対ですか。

        賛成            41.9%
        反対            54.8%
        分からない・無回答      3.3%

 給付には反対だけどお金はいただきます、なんてことはまさかないでし
 ょうね。

 財務省は、今年の国民負担率は、46.2%になる見通しを発表した。
 国民負担率とは、国税・地方税の租税負担率と、年金・健康保険料など
 の社会保障負担率の合計だ。

 会社員をしていると、源泉徴収で天引きされるからあまり感じないかも
 しれないが、自営業をしていると、そのあまりにも大きな負担に打ちの
 めされることになる。
 所得、消費、国保、個人事業、住民、介護保険料などを翌年
 支払わなければならない。

 だから、現金給付ではなく、仕組みとしての減を実施して欲しいと、切
 実に思っている。
 「反対」の人は、最悪給付を受けてもいいけれど、その意見を参議院選挙に反映させて欲しい。
 
6.22

 長い梅雨の中休み。
 明日から雨降りが続くことがわかっていたので、この土日に、刈りと土手の刈りを終わらせたかった。

 連日朝の5時から始めたのだが、7時頃になるともう熱風が舞い降りてくるので、8時には外から室内に戻った。
 長野も例外なく連日猛暑が続いているが、夜8時にもなると、網戸では寒くなって窓を閉めなければならない。
 これが田舎と都会との違いです。
  
6.21  
 東京・国立代々木競技
 場第二体育館で開催さ
 れたスターダムのビッ
 グマッチ『STARDOM
 THE CONVERSION
 2025』で、Sareee
 第5代IWGP女子王
 者となった。

 私はSareeeがアメリ
 カから帰ってきてから
 ずっと応援していたの
 だが、この何年かの間
 に見たすべてのプロレ
 スの試合の中で、圧倒的に最も興奮させられた一戦だった。

 それは、Sareeeがリング上で言ったこの言葉が、すべてを物語っている。
 「アメリカから帰って来てから、色んなこと言われてきました。失敗してき
 ただの、やりきれなかっただの、色々言われましたけど…今日のこの結果
 が、私のすべてを救ってくれたなと思っています」。

 一夜明けた22日に、横浜市鶴見区の総持寺を訪れ、故アントニオ猪木さんにゆかりのベルト奪取を報告したの
 は、父親が猪木さんの大ファンだったことから、幼いころより〝猪木イズム〟に感化されて育ってきたからだと
 いう。

6.20
 夏野菜が最盛期に入りつつある。

 ナスやピーマンはまだ採れないけれど、キュウリは畑に行
 けばこれだけの数が採れる。

 何本も植えたブロッコリーとカリフラワーは、全部が同時
 に採れるようになってしまうので、自宅だけではとても消
 費しきれない。

 野菜保管庫に入れておく方法もあるけれど、そうやっても、
 緑もの野菜は確実に味が落ちてしまうのです。 
6.19
 新しもの好きの私は、2015年にマイナンバーカードが導入される
 と真っ先に取得し、すでに1回の更新を終えている。

 ただ、健康保険証をそれに紐付けることには抵抗し、資格確認書を交
 付してもらっていた。

 その理由は、個人のイデオロギーにかかわることだから、具体的には
 明かさないけれど、今回の入院費の高額医療費の手続きが、マイナン
 バーカード
保険証にすることによって自動的に処理されることを知
 り、入院の説明がされたときに切り替えた。

 だって、いったん高額の医療費を支払っておき、後で手続きをするな
 んてことは、どう考えても合理的ではないもの。
 こうやって、私の自己主張のもろさが、だんだんと暴かれていきます。
 
6.18
   「令和の騒動」

 今回の「令和の騒動」に対する違和感は、お金でおが買えると
 いう「事実」についてだった。価格が高い安いで大騒ぎしている
 が、そこに欠けているものがあるのではないか。

 兼業農家だった父は、わずかばかりの土地で稲作を行うために一所
 懸命だった。先祖代々受け継がれてきた土地を守りたいという意志
 が働いていたわけだが、それよりも、食べていくためのおを自力
 で確保しなければならないという現実があった。

 父が亡くなった今は大規模稲作農家に耕作を依頼しているが、田ん
 ぼの土手や畦の草刈りだけは自分でやらなければと思うのは、そん
 な時代の想いを受け継いでいきたいという気持ちからである。

 自動車はなくても生きていかれるが、おに代表される食物がない
 となると生命を維持することができない。
 確かにお金があればなんでも手に入れることができるのかもしれないが、おを生産している農家の人たちが流
 している汗に、少しは思いを馳せて欲しいのだ。

 --------------------------------------------------

 信濃毎日新聞の「建設標」に投稿してボツ(たぶん)になった原稿です。
 こんな内容の論評をする人はおそらくいないだろうから、受け取った新聞社も困ったのではないだろうか。

 私の勝手な思いとしては、いつか「食糧危機」に近いことが訪れればいいと思っている。
 でないと、生産者に対するリスペクトは、今後も生まれないことだろう。
 
6.17b
 5歳の娘・芽衣を事故で亡くした鈴木佳恵と看護師の夫・忠彦。悲しみに
 暮れる日々を過ごしていた佳恵は、骨董市で芽衣に似たかわいらしい
人形
 を見つけて購入し、我が子のように愛情を注ぐことで元気を取り戻してい
 く。

 しかし佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に見向
 きもしなくなる。やがて、5歳に成長した真衣が
人形と遊びはじめると、
 一家に奇妙な出来事が次々と起こるように。

 人形を手放そうとしたものの、捨てても供養に出してもなぜか戻ってきて
 しまう。
 佳恵と忠彦は専門家の助けを借りながら、
人形に隠された秘密を解き明か
 していくが……。  
                (映画.com) 

 転んでもただで起きない困ったやつが私でして、2023年に見た「ミー
 ガン
」の印象が強く残っていたから、この作品にしようと思った。

 何度となく、背中をゾモゾモさせてもらいました。 (郡山テアトル にて)     
6.17a

 福島県の本宮市で乗ったタクシーの、室内で表示された外気温は34℃に
 なっていた。

 東京まで移動すべく郡山駅に着いたのが15時30分。
 ところが東北新幹線は運転見合わせになっていて、運転再開の見込みは19
 時になってしまうという。

 この体力で、3時間半も駅構内に待機していることは無理だし、運転再開
 ても車内は混雑しているだろうから、もうひと晩郡山に宿泊し、明日の朝東
 京に移動することにした。

 昨日は6時間の移動でクタクタになり、今日は仕事に入ったけれど、私の様
 子を見たお客さんは、現場に入るのを勘弁してくれたので、それに甘えさせ
 てもらった。

 膀胱や尿道の働きは徐々に正常になってきたけれど、いかにせん75歳の
 力
は元に戻るのが遅い。 
6.16

 タチアオイが咲き始めました。
 タチアオイは、品種によって一年草、二年草、多年草があるそうで、その年の株が枯れても、次の年にそこから
 芽を出すとは限りません。
 我が家は今や「タチアオイ御殿」と化していますが、そんなわけもあって去年よりも本数が少ないようです。
 
6.15


 弟夫婦と、高遠の「しんわの丘ローズガーデン」に行った。
 最盛期からは2週間くらい遅く、それも雨上がりだったから人影も少なく、まあまあバラ園の空気は味わうこと
 ができた。
 
6.14
 主治医の先生は、「ビーバー(刈払機)くらいなら使っても
 いいよ」と言ってくれたけれど、これを使った作業は身体
 に大変な負担がかかります。

 今日は昼から雨が降るという予報だったので、朝から草刈
 り
に着手しました。
 土手は滑るから、スパイク付きの地下足袋を履いて、途中
 に咲いているタチアオイの花を避けながらの作業でした。

 ビーバーの場合は、自走機と違って、後で草集めをしなけ
 ればないけれど、転がり落ちる心配がないだけ、安心して
 作業が出来ます。
 
6.13  

 20日間くらいギターを手にしなかったところ、左手の指先に出来ていた「タコ(圧迫や摩
 擦刺激に対する皮ふの防御反応:堅くなる)」がなくなってしまった。

 ギターをかかえると下腹に力が入って痛かったし、声だってかすれていて満足に出なかった。
 だから今日は、久しぶりにコードをつま弾きました。

 私の日常は全部老化対策だけれど、ギターも指を複雑に動かし続けるから、ボケ防止には効
 果的だと思う。

 同級生の「マネージャー」が、また演奏する機会を作ってくれると思うから、今のうちにレ
 パートリーを仕込んでおくのです。
6.12
 49歳でこの仕事を始めた頃は、「そんなに若くて大丈夫か?」と
 いう反応を感じていた。
 私のような職種は「生産系コンサルタント」に分類され、今はやり
 の「人事コンサルタント」や「ITコンサルタント」などに比べる
 と、決して華々しい職業ではないと思う。

 私は「トヨタ生産方式」をベースにしているから、「目で見る管理」
 や「動作分析」などの泥臭い改善手法を採用してきた。
 コンピューターそのものは何もやってくれないし、ブラックボック
 スに陥ってしまいがちだからと、まずは手動の仕組み作りから取り
 組んだ。

 しかし今やAIの時代である。AIはデータだけでなく方向まで提
 示してくれるから、人の力では到底対抗することができないステー
 ジにまで進化してしまった。 
 だからAIを使いこなせない私は、今度は「そんなに年寄りでも大丈夫ですか?」と言われそうだ。

 だけどね、結局のところ企業は「ヒト」なんです。
 テーマを与え、動機付けをし、問題を一緒になって解決することを繰り返さないと、本当の実力は身に付きませ
 ん。
 だから年寄りでも、まだまだ出番はあると思いたいです。
 
6.11b
 新橋演舞場の「熱海
 五郎一座
」の公演チ
 ケットは、いつもの
 ように昼食付きの桟
 敷席を、手術が決ま
 る前から取ってあっ
 た。

 だからこれに行くま
 でに、体力を回復さ
 せようというのが、
 ひとつの目標になっ
 ていた。

 「熱海五郎一座」は、
 本公演が11回目。 そのほとんどを見に行っている。
 今回のゲストは、羽田美智子と剛力彩芽の二人。 羽田のボケ役と、剛力
 キレキレのダンスが、私の気持ちをかなり和らげてくれた。 
6.11a  
 手術が終わって、背中にあった麻酔のチューブが外され、橫腹に刺さって
 いたドレインも抜かれた頃から盛んに言われ始めたのは、「水を飲め」、
 「歩け」ということだった。

 点滴で水分は補充されていたのに、その他に水を毎日1.5リットル飲め
 と言われて、「お~いお茶」を飲み続けた。
 そして赤かった血尿が、だんだんと白く変わっていった。

 歩くのは、治りを早くするためだという。
 だから、点滴のスタンドを引きながら、病院の4階の廊下を歩いた

 最初に歩いたときなんか、衰えていた筋肉が刺激されたので、太ももが
 ビリビリ震えた。
 そして「院内フリー」となり、1階の売店にも行かれるようになった。

 今日はあずさに乗ったわけだが、いつもは心地よい眠りを誘われる振動
 が、苦痛で仕方がなかった。 全快までにはまだ時間が必要だ。
6.10
 入梅。 雨が降っています。
 写真は「夫婦(めおと)」です。

 ヘソの下にできた長さ13センチに及ぶ傷には、「マイク
 ロポア」というテープが貼られているから治り具合は分か
 らないけれど、腹に力を入れても軽い痛みを感じるくらい
 になりました。

 尿道には、まだカテーテルを入れているような感覚が残っ
 ていて、尿意が突然やって来ます。
 でも尿漏れは全くなく、まあ順調な快復ぶりだといえます。 
6.9b
 野菜作りに戻るべく「5年連用ダイアリー」を見ていたと
 ころ、去年は5月のうちにアスターを植えてあった。

 急いで農協に行ったら、まだ苗が全色残っていたので、2
 本ずつ買ってきて植えた。
 
 さつまいもの苗も60本植えたから、明日の雨に向けて絶
 好のタイミングだと言えるだろう。

 身体を動かす努力をしなければいけないから、自走機を使
 って草刈りもしたけれど、さすがにもうフラフラだ。  
6.9a
 車庫の裏側に、茗荷が植わっている一角がある。

 これを刻んで鰹節と醤油をかけて食べれば美味しいのだろ
 うけれど、私はこの手の灰汁があるものが苦手だ。

 やがて根元から茶色の花が芽を出すが、これを食べた感触
 は木っ端を噛んでいるようだから、やはり食べたいとは思
 わない。

 「茗荷を食べると物忘れをする」と言われているが、どうや
 らそのことに根拠はなさそうだ。  
6.8

 家のまわりにある木の中で、一番古いのはこの「しゃごめ
 だとおじいさんが言っていた。

 子どもの頃はこれをべていたから、まだその味が口の中
 に残っている。

 今の子どもたちは、こんなものをべなくてもいっぱい
 べるものがある。

 それが幸せなことかどうかはわからないけれど。 
6.7
 

 朝、家人にさつまいもをどうするかと訊いたところ、作るという答えだったので、慌てて管理機で畑を耕した。
 このあと玉ネギを吊しに来る長女夫婦に、畝作りを手伝ってもらおうという魂胆だった。

 さつまいもは、去年「蔓返し」という栽培方法を教えてもらったから、太った芋作りに挑戦します。
 
6.6b
全身麻酔のときには、呼吸も止まってしまうなんてことを知らなかった。

全身麻酔で眠りに入ると、一般に、それまで自分でしっかりとしていた
呼吸が弱くなり、さらには無意識のうちに呼吸をしなくなります。
全身
麻酔で意識がない間は、麻酔科医が人工呼吸を行います。 呼吸バッ
グで必要な酸素や吸入
麻酔薬を送りはじめます。 さらに、次の「気管
管」へと進みます。
気管チューブと呼ばれる、太さ1センチほどの管を、口から声帯を通り
気管まで入れる手技が「気管挿管」です。
             (福山市民病院のホームページから)

麻酔が覚めてまわりから聞こえてきたのは、「終わりましたよ」という女
性の声。
 そのときに感じた違和感は、「喉がいがらっぽかった」ことだったけれど、その理由は、上記のようなことが行わ
 れていたからなのだろう。

 
病室に帰ってきてから、喉に絡んだ痰を切りたかったけれど、腹筋が切られていたので痛くてできず、それも苦し
 さのひとつだった。
 
6.6a
 20日大根は、文字通り種を蒔いてから20日間で採取す
 ることができます。

 今年の春に撒いた20日大根は数本しか芽が出なかったか
 ら、そのあと新しい場所に種を蒔いておいたのです。
 それがこんなに育って、今が食べ頃です。

 野菜は、ただ形があればいいというものではなく、その野
 菜がいちばん美味しいという食べ頃というのがあります。
 今のキュウリがそうで、刻んだもの鰹節をかけて、お醤油
 で食する美味しさは、とても言葉では表現することができ
 ません。

 この20日大根には、ラディッシュを2種類混ぜて撒いた
 から、それらも含まれています。

 
6.5
 無事退院することができました。

 事前にいただいた、入院と手術の10日間のプロセスをそ
 の通りのスケジュールでこなし、主治医に「100%!」
 と言わしめたところです。

 とにかくよくを飲まされました。
 昨日、カテーテルを抜いたあとの尿漏れが心配されて、尿
 パットを当て続けていたわけですが、夜中も含め一度もも
 れることがなかったので、余った尿パットは病院に寄付し
 てきたのです。

 ところが今日の夕方、オシッコをした後に気がついたのは、
 便器の手前に「水たまり」ができていることでした。
 あれ?尿意と排尿のタイミングがずれてしまっているぞ。 

6.4b

 朝の回診時にばっこう(傷口を医療用ホッチキスで閉じたのでその針を
 抜き去ること)し、カテーテルを抜いたので束縛されるものがなくなり、
 手術以来初めて自由の身となれた。 

 問題は最初のオシッコ
 前立腺を取る前のようにつかえることがなく、血尿も混じっていなくて、
 尿漏れも全く見られず、容器に300ccがほとばしり出た。

 「退院後に何か気をつけることがありますか?」と主治医に訊いたとこ
 ろ、「ビーバー(刈払機)くらいならいいよ」との答え。
 先生ねえ、野良仕事の中では草刈りがいちばんきついの。

 そんなわけで、明日の午前中に退院することになりました。 
6.4a
 北京の天安門広場では、民主化や政治改革を求め、連日、デモや抗議活動を
 行う学生らがどんどん集まり、やがては100万人規模にまで膨れ上がって
 いきました。
 最高権力者の鄧小平は戒厳令を敷き、
人民解放軍を投入。一歩も引かない学
 生らとの間で、一触即発の雰囲気となりました。
 そして、あの
6月4日がやってきたのです。

 日本へ留学中の私は、神戸大学大学院に入ったばかり。
天安門の動きは、テ
 レビや新聞、中国の知人からの手紙などでつかんでいました。
 3日の夜からは、「いよいよか」という緊縛した状況となり、私たちは、ずっ
 と放送を続けていたデレビの前に陣取り、徹夜で見守っていたのです。

 
4日未明、惨劇が始まりました。解放軍が放った銃弾に学生らは次々と倒れ
 ていった。
 おびただしい血が流れましたが、正確な犠牲者の人数は今も分かっていませ
 ん。
 怒り、悲しみ、衝撃……。涙がこみ上げてきて、茫然自失になりました。一
 体何が起きたのか?これは夢じゃないのか?

 
人民解放軍を名乗る軍隊が母国の若者たちに銃を向け、命を奪ったのです。そ
 のときは分かりませんでしたが、犠牲者の中には、私が中国で民主化運動を
 やっていたときの知り合いもいました。「アイツも、アイツもやられたんだ」と、1年くらい後になって私は知ら
 されたのです。

 あの日、鄧小平の
兇弾に斃れ、若い生命と青春の夢を無残に奪われたのは、自分たちの同志であり、自分たちの
 仲間だった。

                 「敵は祖国・中国」  石 平   「ワック株式会社」からいただきました。
 
6.3  
 担当の看護婦(師)さんは昼と夜で入れ替わり、担当外の方も必要に応じて顔を出してく
 れるから、この入院の期間に、何人もの方たちと関わったことになる。

 「患者は何人くらい担当するのですか?」と訊いたところ、1回の勤務で9人から10人
 くらいを担当しているという。
 その中には気難しい患者もきっといることだろう。

 私は冗談を言いながら接しているから、ある看護婦(師)さんなんか、「いい人だよ」と
 次の人に引き継ぎをしてくれたみたいだ。

 でも確実に「相性」というものはあって、こんな閉鎖的な環境の中でさえ、人間関係の
 複雑さを感じたところです。 
6.2
 「骨盤底筋トレーニング」が始まった。

 これは、膀胱を支える骨底底筋が手術によって脆弱化するために、尿漏れしやすくな
 るから、事前にそして退院後も、筋力を鍛えるトレーニングに取り組もうというもの。

 具体的なトレーニングの方法は、肛門の筋肉を繰り返して締めるというものだが、そ
 れができているかを確認してもらっても、その筋肉は動いていなかった。
 
 なぜそうなってしまうかだが、肛門だけを締めずに、オシッコを我慢するという動作
 と一緒にやってしまうからだった。

 何回か繰り返しているうちにコツがわかり、上手にできるようになりました。 
6.1d
 今日「院内フリー」の許可が出た。 
 病院は家族も患者との「対面不可」だから、面会に来るこ
 とができず、したがって頼み事もできない。

 まだ切開したところが痛いなどでよちよち歩きだが、売店
 にスポーツ新聞を買いに行きたかった。 
 日本ダービーの日だ。

 私はいつも穴狙いだから、一番人気のを軸にして券を
 買うことはほとんどないけれど、皐月賞で展開不利だった
 ため勝てなかったクロワデュノールを応援したかった。

 三連単の一着流し。二着から五着までのどのが入っても
 OKでした。
 
6.1c  
 今は野菜がいちばん生長する時期で、野菜の種類ごとに剪定しなければならない。
 そこで私は、それぞれの剪定のポイントをA4用紙1枚にまとめて置いてきた。
 長女が送ってくれた写真を見ると、野菜たちはみんな順調のようです。

6.1b  
 私が家にいないけれど、家族が総
 出で玉ネギの収穫をしてくれてい
 る。

 昨日雨が降ったから来週になるの
 かと思っていたのに、駒ヶ根はよ
 く晴れているようだ。

 実際に見たわけではないけれど、
 今年の玉ネギは丸々と太っていそ
 うだ。

 病室のベッドの上で、不安定な姿
 勢で書いているから、これだけの
 文字を入力するのに、ずいぶん時
 間がかかっている。
6.1a
 入院中に読む新書と文庫を5仕入れておき、入院するときに3
 け持ってきた。
 入院当日は何もすることがないので一読んでしまい、その夜は眠ら
 れなかったのでもう一も読んでしまった。

 だから、家人が手術の立ち会いに来るときに残りの2を持ってきて
 もらったのだが、手術が終わったあとなんか、目で文字を追う気力な
 どない。
 だから、テレビの画面を眺めていることになる。

 家で見るテレビは、ほとんどが録画をしておいたものだから、CM
 とばして見るのが常だった。
 だからこの、民放の中のCMの多さにあきれかえっている。

 でも今日は、大谷の2本のホームランを生で見ることができたし、あ
 したはパソコンで「Mリーグトーナメント」を通しで見ることができるから、ダメなことばかりでもないか。